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ジャズ/FC町田ゼルビア/その他


by kreis_kraft
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仕事を終え、町田駅到着18時50分。
早足で会場の「ラポール千寿閣」へ。

急遽決定したのに、大勢の出席者。
ドギマギしながら広間に入り、開会および選手の入場を待つ。
参集した方々みな、幸せそうだ。

やがて万雷の拍手に迎えられ、スーツを着込んだ選手たち、そして最後に戸塚監督入場。
少し疲労は窺えるものの、大きな仕事を成し遂げた充実感に満ちた笑顔、笑顔、笑顔。
それを目にしただけで私は、来た甲斐があったと、すっかり嬉しくなってしまった。

報告会が始まった。
冒頭から、町田市長から「スタジアム改修計画を今月中にもまとめる」宣言が発せられ、会場の空気、一気に熱を帯びる。
これもすべて、ゼルビアの選手たちの頑張りのたまもの、である。

FC町田ゼルビア関係者の皆様。
あなたたちは確実にこの街の歴史を変えつつある!

*

乾杯のあと、何人かの選手と話をすることができた。
今までは、会話を交わすとしても「がんばって下さい!」「ありがとうございます!」レベルのやりとりで、しかし私は、選手の皆さんを遠くから応援するといったスタンスが性に合っているので、それに物足りなさを感じたことはなかった。

が、今回は、ある選手に、どうしても聞いてみたいことがあった。
そして、その機会は意外とすんなりとやってきた。話しかける人が絶えなかったその選手が、ひとりでこちらに近づいてきたのである。
思い切って声をかけた。

「 おめでとうございます!」「ありがとうございます!」

普段の私だったら、それで終わりである。
しかし、そのあとに私はこう続けた。

― ひとつお伺いしたいことがあるんですが、いいですか?

「はい」

にこやかに、FC町田ゼルビア4番・雑賀友洋選手は、私の前に立ち止まってくれた。

*

― 今大会で一番大変だった試合は、一次ラウンドの矢崎バレンテ戦だったと思います。

「はい、そうでした」

― あの試合で、雑賀さんは後半35分、1点リードされている状況で交代出場していますが、どんな心境でしたか?

「いや、アドレナリン出まくりで(笑)、負けるなんて考えなかったですね。『とにかく点を取って来い』と監督に言われて」

― そこでゴール前に張り付いたわけですね。

「そうです」

― 同点になってPK戦になって、サドンデス突入後キッカーでした。前の山腰さんも相当な重圧だったと思いますが、まさに「人生かかっているPK」でしたよね。相当緊張されたのでは?

「確かに、緊張しました。けれども、練習通りに蹴れば絶対入ると思ってました」

そのあと一瞬間をおいて、雑賀選手はふと頬をゆるめ、こう付け加えた。

「実はあのPKが、ファーストタッチだったんですよ」

私は耳を疑った。
あのPKが、ファーストタッチ?

雑賀選手は、交代出場からロスタイムを合わせて約15分間、ずっと空中戦に挑み続け、足でボールを触っていなかったのである。

ただただ、驚きだった。ボールの感触を確かめる機会がなかったにもかかわらず、失敗すれば試合のみならず、人生すら変わってしまうくらいの、重い意味を持つPKに臨んでいたとは…

雑賀選手は、やんちゃ坊主の面影を残す表情で、言葉を失った私を見ていた。
早く結婚していれば、このくらいの年恰好の倅がいてもおかしくない私である。
が、その精神力の強さに、ただ圧倒される思いだった。

*

そのあとは試合の話題から離れ、贔屓にしている相模原市の焼き鳥屋さんの場所を教えてもらい(笑)、礼を申し上げて、会話は終わった。

「左の石堂、右の雑賀」はFC町田ゼルビアのフリーキックの二枚看板である。
が、それは技術力だけでなく、どんな状況でも絶対に決めるという強い精神力に裏打ちされているのだと、改めて感じ入った次第である。


他にも、顔なじみのサポーターさんを通じて、石堂和人選手と話をする機会も。
一番強いと思ったチームはどこでしたか?という質問に「V・ファーレン長崎でしたね」と、今大会無失点で同じくJFL昇格を決めたチームを挙げた石堂選手、首に飴でできた首飾りを下げている。
スクールの教え子さんの手作りだろうか?微笑ましかった。

酒井良選手ともほんの少し、おしゃべり。
トラックバックを送らせていただいたことのあるKKですと申し上げたところ、「blog拝見しています、娘さんのことお書きになっていますよね」と、目を通していただいていることを知り、思いがけないことと、嬉しかった。

最後に、レギュラーの選手が一言ずつ。
今季限りでゼルビアを離れることが決まっている杉本・中村・ジョゼ選手の挨拶のときは、ちょっとしんみり。
戸塚監督の挨拶のあと、スタッフ一同退場し、閉会後出席者を見送ってくれた。

ここで多くの選手たちと握手して、「ラポール千寿閣」を出た。
報告会の間、雨が降ったのだろう、アスファルトは濡れて夜の冷気も増していたが、それも心地よく感じられる帰り道だった。

*

帰宅して、娘に「今日はゼルビアの選手さんたちとお話してきたよ」と言った。
すると亜紀子は目を大きく見開いて、「いいなぁ~!石堂せんしゅともおはなしした?」。
した、と答えたら、うらやましそうな顔をする(娘は以前握手してもらった石堂選手のファンなのだ)。

― ゼルビアはJFLに昇格したんだよ。来年から試合が増えるから、いっぱい応援に行こう。

― 「しょうかく」って?

― 亜紀子が習っているソロバンでも昇級試験があるだろ?サッカーにもあるんだ。とても難しい試験にゼルビアは合格して、昇級したのさ。

― ゼルビア、えらいねぇ。がんばったんだね。

― うん、でもまだまだ試験があるんだよ。応援しようね。

― うん!
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# by kreis_kraft | 2008-12-02 11:16 | FC町田ゼルビア

いまだ興奮さめやらず

1次ラウンド最終戦、矢崎バレンテとの凄絶な戦いを制し、決勝ラウンド進出を決めたFC町田ゼルビア。
サポーターの端くれたる私も、いまだ興奮さめやらず。

昨日はあちこちゼルビア関連のblogや巨大掲示板の書き込みを見て、勝利の余韻にひたる。
本当に、勝ってよかった!

*

FC町田ゼルビア オフィシャルサイト」に、この試合の報告が上がっている。
ゼルビア1次ラウンド突破」が、それである。

「PK戦の薄氷の勝利」であったことがよくわかる。
圧倒的に攻めながら後半8分に先制を許し、その後は「怒涛の攻撃を繰り返す」ものの、点が入らない。
後半21分に酒井に替えて山口を投入するも、追いつけない。

私が驚いたのが、その後の戸塚監督の采配である。
なんと後半35分、DFの森川を同じくDFの雑賀に替え「トップで張らせて3トップに」したという。
1点のビハインドのある試合、残された時間が少なくなったタイミングでのパワープレーは定石ともいえるが、ヘディングの強い雑賀を前線で起用するとは、考えもつかなかった。
こうした策にバレンテ矢崎の守備も次第に持ちこたえられなくなり、後半44分の蒲原のゴールに繋がったのだろうと、推測する。

さらに推測を続けると、雑賀の起用については、もうひとつ狙いがあったのかもしれない。
石堂とともにFKを任されることの多い雑賀を、戸塚監督はPK戦突入も視野に入れてピッチに送り出したのではないか(事実、PK戦では6人目のキッカーとして雑賀はきっちり任務を果たしている)。

戸塚監督、さすが「昇格請負人」と称されるだけのことはある。
3年連続、率いたチームを「地域決勝」決勝ラウンドまで導いた手腕に、大いなる敬意を表したい。

*

しかし、天下分け目の戦いを制した勝利の余韻にひたってばかりは、いられない。
あとは「JFL昇格」が現実のものとなるまで、サポーターも気を引き締めていなければ、と思う。
だからblog上で脳天気に喜ぶのも、今日でおしまい、である。
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# by kreis_kraft | 2008-11-25 10:41 | FC町田ゼルビア
冷たい雨の中、娘を迎えに2駅離れた、妻と娘行きつけの美容院へ。
まったくこんな大事な試合の日に、と思ったが、傘を持っていってあげなくてはならない。

気になるので、携帯から途中経過を伝えるサイトにアクセス。
すると、後半8分に矢崎が先制と出ているではないか!

もう、何をするにも気がそぞろ。
最寄り駅に降り立ち美容室へ急ぎ、先に終わった娘を連れて家路を急ぐ。
ホームで電車を待っている間も、車中でも、祈るような気持ちで携帯を操作。

何度か見たのち、「終了2分前に町田同点」という書き込みを目にし、電車の中で思わず声を挙げてしまった。
PK戦はやめて欲しい、逆転を!と思いつつ携帯をいじっていたが、1-1で試合終了との書き込み。

あとはもう祈るのみ。
亜紀子と手をつなぎ、ゼルビア勝ってくれとひたすら祈る。

駅の改札口を出て、交差点で信号待ちをしているとき、目に飛び込んできた書き込み。
これからもずっと、忘れないだろうと思う。

町田勝った!
時刻は「2008年11月24日 15:17」。
こちらも「やった!」と絶叫。
亜紀子、一瞬びっくりした顔をしたが、やったね~!と大喜び。

いったいどんな経緯で同点になり、PK戦はどんな推移を経たのか知りたくて、足早に帰宅し、すぐにパソコンを立ち上げる。

大変な試合展開だったのだと、改めて思った。
後半8分に先制され、蒲原のゴールで同点に追いついたのが後半44分。試合終了直前である。
これもあとで知ったのだが、アシストは途中出場の山口貴之(戸塚監督の采配が的中したといえよう)。

そして、PK戦もサドンデスにもつれ込んでいる。

矢崎○×○○○○×
町田○○×○○○○


ゾッとするような展開ではないか。
リアルタイムで実況版を見ていたら、いても立ってもいられなくなったことだろう。

*

さあ、これで決勝ラウンド進出である。
石垣島での3試合の日時および対戦相手は、以下の通り。

11/28(金) vsレノファ山口(13:15~)
11/29(土) vsV・ファーレン長崎(13:15~)
11/30(日) vsホンダロック(11:00~)

(会場は3試合とも、「石垣島サッカーパークあかんま」)

文句なしの成績で3位以内に入り、JFL昇格を!
今日はうんと身体を休め、鋭気を養い、次なる戦いに備えて下さい>選手の皆さん

祝杯を挙げるのは、凱旋の時に!
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# by kreis_kraft | 2008-11-24 17:06 | FC町田ゼルビア
各グループの第1試合(11時開始)の経過を実況版で追ってきたが、B組「V・ファーレン長崎」、C組「レノファ山口」の決勝ラウンド進出決定。
A組は、前日まで首位の「長野パルセイロ」が「バンディオンセ加古川」に2-3で敗れ、1次ラウンド敗退決定。
また、C組の「松本山雅」は勝ち点で並んでいた「レノファ山口」と1-1。PK戦の末、1次ラウンド敗退決定。

なんという、大会だろうか。
昨年、FC町田ゼルビアはここでJFL昇格の夢ついえ、悲嘆に暮れたものだったが、信州の2チームのスタッフ&サポーターたちの心中いかばかりか。それを考えると、こちらまで辛い気持ちになってくる…


しかし、感傷に耽っている場合ではない。
もう、FC町田ゼルビアの3試合目が始まっている。

どんな形でも、勝て!
われらがゼルビア!!!

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# by kreis_kraft | 2008-11-24 13:17 | FC町田ゼルビア
仕事がかさみ、あたふたと過ごしているうちに、「地域決勝・1次ラウンド」が22日、始まった。
初戦は、対佐川急便中国戦。キックオフ時刻は11時。

だが私は、ちょっとした仕事で外出していた。むろん、試合のことが気になって仕方がない。
ネットの実況版を血走った眼で凝視し、リロードを繰り返し一喜一憂していた昨年とは全く違う状況である。

が、ゼルビアメールマガジンに登録している者には、逐一速報が入ることになっている。最初のメールはキックオフ15分前で、スタメン&サブメンバー紹介等。
いよいよ始まるのかと、こちらも緊張してくる。
2通目は開始3分後、観客数(「約100名」とあった)および選手の様子の報告。

そして11時11分、携帯がブルブル震え、3通目のメール受信。
待望の知らせだった。

【得点】26勝又 (アシスト 16蒲原)
FC町田ゼルビア 1-0 佐川急便中国サッカー部
先取点!
思わずガッツポーズ。早い時間の得点とは幸先がいい。
よしよしと思いながら仕事に戻って約10分後、再び携帯が震えた。
慌てて文面を追う。

ゼルビア追加点!
前半12分 相手PA外でパスをインターセプトした石堂がそのままゴール左隅に決める!
【得点】8石堂
FC町田ゼルビア 2-0 佐川急便中国サッカー部
おお、追加点!さらに気分が良くなる私。
その3分後、5通目のメール到着。

ゼルビアまたまた追加点!
前半16分 センターサークル付近でインターセプトした勝又が左サイドの蒲原に繋ぎそのまま左足でゴール!
これで3-0!
【得点】16蒲原 (アシスト 26勝又)
FC町田ゼルビア 3-0 佐川急便中国サッカー部
前半の3分の1で、早くも3点リード。
絶好のスタートだとほくほくしながら、携帯の電源を切った。

*

仕事が一段落して携帯メールを確認したところ、速報メールは全部で10通。それもそのはず、7点のゴールラッシュである。
加えて相手に1点も許さぬ圧勝。言うことなし!
開始4分に先制されそのまま1-0で痛恨の敗北を喫した昨年初戦のトラウマを払拭する、実に価値ある勝利といっても過言ではないだろう。


しかし、勝って兜の緒を締めよ、である。まだ、始まったばかりなのだ。
が、そんなことを私が言わなくても、選手は皆、わかっている。

7-0勝ち。

まずひとつ。
試合終了後の酒井選手のコメントにも浮かれた様子はまったくない。
その通り、である。
まさに、「まずひとつ」に過ぎないのだ。

*

11月12日(水)に行なわれた「JFL昇格決戦 大壮行会」の華やかな会場に、こんな横断幕が掲げられていた。
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ステージに立つと、正面右の位置である。
会のラストの「決意表明」で、「全勝します」と言い切った戸塚監督の目にも、整列した選手たちの目にも当然、このダンマクは目に入ったことだろう。

私の思いを加えて、このblogにも掲げさせていただく。
あの日の悔しさを絶対に忘れるな!

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# by kreis_kraft | 2008-11-23 07:48 | FC町田ゼルビア